子どもの頃
写生大会というのがあった。
画板と絵の具、水差しなんかをもって
野外に出かける。
一日かけて
風景画を描くというのだ。
午前中は下書きをして
午後は色塗り
なんて言うけど
一日で水彩画が完成するものか。
そう思っていた。
子どもだから、焦って次々色を塗りつけるものだから
色が混ざるにじむ
そのうち何を描いているのかわからなくなる。
色を塗ったあとに
フェルトペンで輪郭をなぞるということもやりました。
今思うと不思議なことですね。
学校の図画工作指導で流行ったんでしょうか?
山下清の作風を再現しようとしたのかな?
子どもたちの描く絵は
時代によって描き方指導のはやりがあるようで
どれも似たような構図になりがちなのが
おもしろいです。
はい。子どもたちの絵を見ていて思いました。
ああ、こう毎日追い立てられるように生活していると
子どもの頃、写生大会をのんびり楽しめば良かったと
今更ながら思いついたりします。
画板でも持って、ひとり写生大会でもしようかな。